関聖帝君は即ち三国時代の学識ある名将関羽のことである。字(あざな)は雲長、生誕日は旧暦6月24日。『関聖帝君明聖真経』には「孝悌忠信は人の本なり、礼儀廉恥は人の根なり」という教えがあります。
八徳は人の道の根本であり、関聖帝君はその八徳をすべて修めて国と民をよく守ったため、人々から敬慕されています。昇天されたあと神となられ、後の人々からも崇められてきました。
呂恩主の名は嵒(「巌」と同じ)、字は洞賓。生誕日は旧暦4月14日。呂恩主の肩に背負っている宝剣は無形の「道剣」を象徴し、人々の心に巣食う貪・瞋(怒)・痴の三毒を断ち切るに使われています。『呂帝心経』には、呂恩主は倫理道徳の視点から36種の善心を導き出し、それをもって36種の悪心を浄化されたという。とても意味深いでありながら、生活に密着している教えなので、心を修めて明徳を明らかにするには非常に役立ちます。
張恩主は竃(かまど)の神様で、生誕日は旧暦8月3日。竈神は一家に崇められて一家の安泰を守り、一家の善悪を見守り、その功罪を天に報告します。伝説によると、竈神は左右に一人ずつ従神を従えています。一人は「善缶」、もう一人は「悪缶」を持ち、一家の行いを記録して缶に保管しています。
台北本宮の張恩主の御神像は、右手に「笏板」(書付けをするための板)を持ち、世間の人々の善悪と功罪を記録しています。