「もしわれ一人の辛苦によって、社会や次の世代に平和幸福をもたらせば、すぐさま為すべし!」
――玄空師父の教え
行天宮の精神的指導者である玄空師父(黄欉居士、1911-1970年)は台北樹林柑園の出身で、鉱山王として知られています。聖教の教えを広げて世間の人々を助けるため、1956年から1967年にかけて、行天宮の三宮――台北本宮、北投分宮と行修宮(行天宮三峡分宮)を設立して、今の行天宮の壮大なる基盤を築き上げました。
玄空師父が行天宮を設立した目的は、恩主公に親しめる神聖な殿堂を提供することです。これを通して、人々に良い行いをしてもらい、良い人になり、「道徳」をもって天地と神明を敬うよう奨励しています。また「天は悔いを改めた者に罰を与えない」と言うように、改心して善へと向かえば神明のご加護が得られ、心が良ければ運命も良くなることを信者に勧めています。
玄空師父は、世間の人々の心を呼び覚ますため、よく三宮を奔走して講話を行ないました。そして「心に問い、神を敬う」という正しい信仰観、「五倫八徳」の修身観、「万般は心から生じる」という運命観を提唱し、己を正して人々を善へと導きました。まさに後世の手本となる行ないです。